小学校入学を控えた6歳(年長さん)、ひらがなの練習やお勉強を始めている家庭も多いかと思います。
しかし他の子と比較して遅れていたり、何度覚えてもすぐ忘れてしまったりすると不安になりますよね。
- ひょっとして遅れているのかな?
- ひょっとして学習障害なのでは?
では実際、6歳の識字率はどれくらいでしょうか?50人の先輩ママ・パパにアンケートを取り、当時の不安ややったこと・おすすめのひらがな練習法を教えてもらいました!
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6歳でひらがなの読み書きができる割合はどれくらい?
まず公的なデータから、6歳でひらがながどれくらいできているか調べてみましょう。
平成27年4月の文部科学省の資料によると、年中(4~5歳)・年長(5~6歳)のひらがな識字率は以下のとおり。
年中児 | 年長児 | |||
男子 | 女子 | 男子 | 女子 | |
読める | 自分の名前を95.5% | 98.1% | 97.9% | 99.1% |
読める | かな文字を81.9% | 89.7% | 92.1% | 97.7% |
ひらがなで書ける | 自分の名前を77.4% | 94.1% | 96.5% | 98.8% |
6歳(年長)では95%以上の子が自分の名前を読めるというデータが発表されています。
9割の6歳児が『ひらがなの読み書き』を習得する
一番最初に覚えたひらがなが『自分の名前』だったというケースは多いと思います。
まず音で覚え、形を覚え、読み方を覚え、書き方を覚え、ひらがなを繋げて単語にして…のように、徐々に文字に意味があることを理解していきますよね。
- 2歳半ごろ~…ひらがなを『文字』として認識
- 4歳ごろ~…文字から『単語』を理解し始める(音韻認識)
※参考:学研教室
その過程で似た響きの文字・似た形の文字を覚えたり、興味を持ったものやキャラクターの名前も覚えていきます。
もちろん上記はあくまで『割合』で、誕生日の早い遅い・興味のあるなし・学習環境のあるなし…などで変わります。あくまで参考として受け取ってください。
ひらがなの読み書き、6歳でどれくらいできた?
9割の6歳児はひらがなを理解している!…と読み取れてしまいますが、当然すべて理解しているわけではありません。
苦手で覚えられない文字もあるし、何度書いても忘れる字、どうしても鏡文字になってしまう字など…指摘するとご機嫌ななめになるので難しいですね。
では実際、ほかの親御さんは自分の子どもの「ひらがな習得度」をどのように捉えていたでしょうか。読み・書きそれぞれで50名の先輩ママ・パパにアンケートを取ってみました。
お子さんが6歳の頃、ひらがなの”読み”をどれくらいできましたか?
ひらがなの『読み』は、50音をクリアしている子が全体の76%。すべて完璧でなくてもほとんど読める…という子を加えるとちょうど90%にのぼり、前出の文部科学省の資料を裏付けるような結果となりました。
一方、まだひらがなに積極的な興味を示さないお子さんも。ひらがなに触れる機会が少なかったり、『絵』として認識していると読み方を覚えるのが遅くなるようです。
お子さんが6歳の頃、ひらがなの”書き”をどれくらいできましたか?
ひらがなの『書き』では、50音を間違えずクリアしている子が全体の36%。さすがに読み方よりは割合が下がりましたが、小学校入学前で50音習得・文章まで作れるのは覚えが早い方と言えそうです。
一方、大半の子どもは自分の名前+好きな文字だけだったり、他の字に挑戦して間違ったり…と苦戦中。特に『鏡文字』はこの時期よく見られる特徴で、以下のようなことが要因とされています。
鏡文字のなる要因は…
- まだ利き手が定まっていない
- 似ている字の区別がつかない
- 左脳が発達していないため『字』として認識できない
これらは成長とともに直っていきますが、最初のうちは練習しないとずっと鏡文字を続けてしまいます。なぞり書きする・左右に気を付ける・正しい書き方を見せてあげるなど、親御さんと一緒に練習を取り入れたいところ。
6歳でひらがな読めない・書けないって遅い?
50音をほぼ完璧にできる子どもがいる一方、読み書きが苦手な子どももいます。その子のペースがあるから…とは頭でわかっていても、ひょっとして遅れているのでは?と不安になりますよね。
そこで先ほどの50人の親御さんに、お子さんのひらがな習得具合についてアンケートを実施してみました。
3人に1人が『遅かったかも』と回答
お子さんのひらがな習得について、早いと思いましたか?遅いと思いましたか?
※「どちらとも言えない」という曖昧回避する目的で、あえて早い・遅いの2択だけで選択してもらいました。
約3分の1ほどの親御さんが『遅い』と感じる場面があったようです。
もちろんアンケートによる回答なので、実際に遅かったのか・早かったのかは親御さんの主観になります。
- 自分の名前が書ければ『早い』と感じる方
- 50音の読み書きができても『遅い』と感じる方
実際には小学校で本格的にひらがなを習うので、6歳でできなくても決して遅いわけではありません。しかしこの辺りは親御さんの教育方針・目標レベルによる部分も大きいかと思います。
『早かった』と感じた人にも傾向が出た
逆に『早い』と感じている方の場合、子どもを放任することなく何らかの家庭学習を取り入れていた方が多いです。
一例を挙げてみると…
- お風呂やトイレに貼るひらがな一覧シート
- ひらがなと一緒に音が出る本型のおもちゃ
- ひらがなを覚えるためのアプリ・タブレット
- ひらがな用の書き取りドリル
- 書き方教室に通わせる など
共通した意見として毎日、文字に触れる機会をつくるようにしていたとのこと。吸収の早い子は一日一文字ずつくらいのペースで覚えさせると案外すぐに覚えてくれるので、なおさら習得が早いと感じたのかもしれませんね。
6歳は入学前学習のラストチャンス
実は早期教育をやってる子・やっていない子では、小学校入学時ですでに差が出てしまうというデータがあります。
「小学校入学前の勉強をいつからスタートした?」というアンケートでは、約7割の家庭で小学校入学前から早期教育を行っている事がわかっています。
早期教育を始めた年齢の割合
年齢 | 割合 |
---|---|
3歳から | 14% |
4歳から | 26% |
5歳から | 32% |
6歳から | 28% |
「小学校入学前の学習準備は何歳からはじめましたか?」先輩ママ・パパ50人に聞きました。
「小学校の勉強なんて入学してからでも遅くないんじゃない?」
と思ってしまいますが、多かれ少なかれ各家庭で何らかの勉強をスタートしているという結果。
しかも、いざ事前学習なしで入学させてみると…
- ひらがな
入学して自分の名前がわからないと困ります。 - 時計の読み方
学校はアナログ時計が主流。時間がわからないと学校生活困ります。 - 計算
毎日計算カードで練習するので、数字に慣れておかないと苦痛に。 - 英語
英語に触れるのは早ければ早いほうが、覚えが断然いいです。
入学直後からつまづいて苦手意識を持ってしまう子もそれなりにいます。
ママ友の間で「うちの子はまだ早いから」と言っていても、実は裏でコッソリ始めている家庭も多いようです。
周りの子がやってないなら…とスルーしないためにも、子供の好奇心が高い時期おすすめの学習教材をシェアしますね。
子供の理解力UPなら、使うべきタブレット学習
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- えいご・とけい・生活など多彩なジャンル
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スマイルゼミの口コミ
すぐにアナログ時計が読めるように
私が何度教えても時計を読めなかった娘が、スマイルゼミを始めてすぐに時計が読めるようになってビックリ!やはり教え方って大事ですね。
(お子様の年齢:4歳)
夕方の忙しい時に助かります
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上の子がちゃれ◯じで大失敗
上の子には毎月付録が届く教材をやらせていましたが、あっという間に問題を解いてしまい翌月までやることなし。しかも部屋が付録だらけになり大失敗。
下の子のスマイルゼミは付録なし。AIが苦手部分を分析して何度も繰り返し出題するので、反復学習で覚えていることも多くなりました。
(お子様の年齢:6歳)
資料請求だけしました
とりあえずどんな内容か知りたかったので資料だけ取り寄せてみました。
子どもにパンフレットを見せて意欲的だったら考えてみようと思います。
(お子様の年齢:5歳)
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6歳でひらがなを読めないのは学習障害なのか
何度教えても覚えてくれない。毎日練習しても次の日には忘れてしまう…
こんなことが続くと『ひょっとして学習障害では?』と不安に駆られることもあるかと思います。
学習障害とは
学習障害とは、全般的に知的発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態をいいます。
引用:文部科学省
『覚えが悪い=学習障害』という単純なものではなく、言語発達・文字への興味関心など様々な要素が絡みます。また学習障害そのものにも様々なタイプがあり、症状の現れ方も異なるので、ハッキリとした診断が難しいとされています。
※当サイトで学習障害か否かについて判断することはできません。気になった場合は、まず無料で相談できる専門機関をご利用ください。
ひらがなの覚えが悪いとき、学習障害かもと不安になったら
前出の『ひらがなの覚えが遅いと思った』17人の方へ、「学習障害を疑いましたか?」と質問をぶつけてみました。
ややストレートな質問で回答しにくい部分もあったと思いますが、約3分の1の親御さんは少しの不安がよぎった状態で子育てを続けていたようです。
不安に感じた理由は?…
- 繰り返し書いてもなかなか覚えられない字があったからです。
- 少し疑いました。鏡文字が多く、不安になってネットで調べたところ、学習障害者に多いと知り心配になりました。小学校でしっかり習ってひらがなは書けるようになりましたが、漢字の覚えも悪いので心配は続いています。
- 文字の読み書き以前に、言葉が出るのも遅かった上、幼稚園での集団生活も問題があったため、発達障害を疑った。
前述のように学習障害にはグレーな部分が多く、今ひらがなが苦手だからと言ってそうと決まったわけではありません。
ひらがなを覚えられないとき、どんな対策をした?
文字に触れる機会を増やした…
- いろいろなところで、ひらがなに触れる機会を作ってあげるようにしました。
- お風呂に、ひらがなシートを張って一緒に遊んだ。
- 一緒に名前を書いたり、ひらがなのカルタをして遊びながら覚えさせようとした。
- 市販のひらがなドリルを数冊やりました。また手のひらや背中に字を指で書いて「なんの字書いたでしょ?」と遊んだり、祖父母や先生に一緒にお手紙を書いたりして、ひらがなに触れる機会を増やしました。
根気強く練習した…
- ひらがなを練習できるワークブックワン買ってきて、子供の気が向いた時に取り組めるようにしました。
- スマイルゼミというタブレット学習を始めたので、少しはひらがなを書けるようになった。
- くもんの習字に通わせた。
- 通信教育(こどもチャレンジ)を受講した。子どもだけで取り組むのではなく、常に私が付き添って教えながら取り組んだ。
- 2歳児~年少はひらがな表・プリント・絵本・かるた・積み木など様々なものを駆使した。年少~年中頃は自然とお友達と手紙交換などで覚えていった。年長のころは時々忘れる字があったが、概ね読み書きはできた。
本の読み聞かせ…
- とにかく本をいっぱい読んでやりました。旦那にも協力してもらって必ず毎日何冊かは読み聞かせしてました。お陰で本好きです。
- 根気よく絵本を読んだり書くことを意識した。
- トイレやお風呂場にあいうえお表を貼りました。また本屋さんに行って好きな本を選ばせて購入し、一緒に一文字ずつ読んでいました。好きな本なため嫌がりはしなかったです。
焦らず見守った…
- すぐに覚えられなくても焦らずに見守りました。
- 不安な時期もありましたが、その子のペースがあるので焦らずに見守っていました。
- 読めなくても、小学生になったら覚えると思って見守っていた。
無理に覚えさせようとせず、まずは文字への興味を高めようという意図が感じられます。
この年代の子どもは興味を持って練習すると一気に習得度が高まることも多いので、まずは「文字=楽しい」という風に思ってもらうことが第一歩かもしれませんね。
ひらがなをすぐ忘れてしまう・覚えるのが苦手な子のおすすめ勉強
最後に前出のアンケートで「ひらがなの覚えが早いと思った」という親御さんに、
『ひらがなをすぐ忘れてしまう・覚えるのが苦手な子に、あなたがおすすめする勉強法を教えて下さい。』
という質問をぶつけてみました。一体どのようにして文字への興味を引き、たくさん覚えさせたのでしょうか?
絵本で読む楽しさを育む
- 好きな絵本を一緒に読むようにしました。少しでも読むことができたらほめて読む楽しさを味合わせてから書くことを始めたらよいと思います。
- 絵本が好きだったので、自分で読みたくて覚えてました。お母さんと一緒に、お子さんが好きな絵本を一緒に読む時間をぜひ作って欲しいです。お母さんに上手に読めたねと褒められたら、喜んですぐ覚えると思います。
- 好きなキャラクターの本を買い、一緒に読んでみる。
- 絵本をたくさん読んであげる。自分でも読むように目のつく所に本棚を置く。本人が好みそうなひらがなのドリルを一冊買って、見える場所に置いておく。例えば、ポケモン好きならポケモンドリルを買ってやらせてみると、1ページ終わるごとにいろんなポケモンのシールが貼れてけっこう自発的にやったりする。リビングなど常に目につく所に本やドリルを置いておくと、暇な時に自分からやったりするのでおすすめ。
- 子供が好きであったり興味があるイラストのひらがな絵本を見ながら、手紙のやり取り遊びをする
あいうえお表・ひらがなシートを使う
- お風呂に貼るひらがな一覧シートが案外お勧めです。100均にも売っていて購入しやすいですし、湯舟に入っている間に一日一文字ずつくらいのペースで覚えさせると案外すぐに覚えてくれます。
- トイレにあいうえお表を貼る、またはお風呂に貼るなど身近な場所に貼っておく。
- お風呂にひらがな表を貼って、毎日入浴時に遊びながら一緒に見ていた。形が面白いとか〇〇に似てるとか、とりあえず文字に興味を持たせるようにした。まずは自分の名前から覚えて、だんだんわかる文字を増やしていった。
- 小さい頃から出来れば毎日文字に触れさせる・見てもらうことが大事だと思うので、一緒に絵本を見たり、毎日入るお風呂場にひらがなポスターを貼って一緒に見たりする事が良いかなと思います。
- ひらがな表をトイレやお風呂場など目につく場所に貼ったり、毎日絵本の読み聞かせをすることで我が子は楽しくひらがなを覚えることができて良かったと思っています。
アプリやおもちゃで楽しく覚える
- ひらがなを覚えるためのスマホアプリがいくつかあるので、ゲーム感覚で楽しく覚えられて良いと思う。また、今は100円均一にもドリルのようなものが売っているので気軽に試してみるのもいいかもしれません。
- 「ぐーびーともじあそび」というアプリを使うとゲーム感覚で覚えられると思います。
- ひらがなと一緒に音が出る本型のおもちゃがかなり効果的でした。好きなキャラクター(我が家の場合はキティちゃん)がついていると、さらに食いつきが良く、一緒に真似しているうちに読めるようになりました。
- 水鉛筆でかけるあいうえおのボードです。
- テレビを見る時は必ず字幕をつけて文字を身近に感じさせていました。あとは書いて消してを繰り返すことができるボード型のおもちゃを買ったところ、子どもが字を書くことに興味を持ち、自分で字を書いては消してを繰り返して練習するようになりました。
- 文字が書いてある積み木のようなおもちゃがあるのでそういうのを使って言葉を作りながら遊んだりしてみるといいと思う。
- 五十音表を壁に貼ることと、アンパンマンの知育おもちゃなどは自分で興味を持って勝手にひらがな覚えていきました。
『書き』は練習あるのみ
- 声に出しながら書くこと。興味のある物の名前から練習させてみる。
- 幼児教室に通いプロの方に楽しく効率よく教えてもらうと良いと思います。
- 100均でドリルがあるので毎日2ページやって、出来たらポイントカード(手作り)にシールを貼ってカードが一杯になったらSwitchのゲームを買ってます。
- 親が手本を見せて、一緒に書く。目の前に有るものに興味を持てば「こんな字だよ?」と書いてあげる。
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- 席に座り続ける集中力が身につく
- 入学前に机に向かう習慣がつく
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